ここに紹介するのは、ふすまの引手を作る作業工程の1例です。参考になればと思います。

 玉子型引手の作業手順。この引手は太縁玉子の作業例です。最初は胴(手をかける部分)の作り方。

襖引手の作り方は、この順序で必ず作ると言うものではありません。作る職人さん、作家さんによって手順や製造方法は異なります。

 ここに紹介しているのは、大雑把な手順であり一つ一つの作業の間にすることが、まだたくさんあります。写真で理解していただけそうな部分だけを載せてみました。写真は左から右へと進んでいきます。写真をクリックしてもらうと簡単な説明があります。    玉子の引き手はコチラより

 

 

襖引き手の胴を作る工程

太縁玉子の形ができました。ここまでは比較的大雑把な作業なので案外と早くできます。この後は、細かいヤスリ作業が長く続き作業としては一番しんどいところになります。

襖引き手の小座の生地作り

胴部分と同じようにロー付けから始まる過程は同じです。

写真を見ていただいたら、だいたいの順序は想像していただけると思います。

2段目の左から2つ目の写真は鳥口を使い三角から丸にして玉子形のすり鉢状にしているところです。

その後は、写真で見てもらった通りの作業で小座部分の生地ができます。

地金の厚みは、ふすま引手の注文内容や並み製品、中級、上級品によって変わりますが、1.0㎜~1.5㎜を使用します。

 

この後は、胴部分ができてから一つ一つ小座、底を合わせていきます。

 

この太縁玉子は黒の色着けをして仕上げます。

黒の燻仕上げは、これまで数え切れない数をこなしてきた得意の仕上げとです。

黒くするのは難しくありませんが、キレイに仕上げるにはコツが色々あり、季節や地金の厚みにより

、色の付け方に工夫がいります。